北近畿の話題と写真集91 |
平成16年(2004)5月 |
■消える巨大産業遺構「神子畑選鉱場」 |
☆一度見た人は、その独特の存在感に何ともいえない感動を覚え、忘れられなくなります・・・。 兵庫県朝来町の神子畑選鉱場。 その巨大な建築物は、カーブが続く山道に突然現れ、「何これ」と感嘆の声すら出そうになります。 ☆大正8(1919)年に建設が始まり、山の斜面を使った長さ170メートル、高さ75メートルの建物は「東洋一」と呼ばれていました。 スズの生産日本一だった明延鉱山の鉱石を粉砕し、スズ、銅、亜鉛などに分ける作業が行われていましたが、87年、同鉱山の閉山とともに、閉鎖されました。 ☆最近は廃墟ブームもあって、全国からフアンがやってきていましたが、老朽化して危険なこともあって、5月の連休明けから取り壊しに着手されました。残念ですが、しょうがないというところでしょうか。 ☆町では、一部を残して博物館にしたい意向もあるようです。事務所に使われていた異人館は、保存されており、解体工事が終わる、秋ごろには一般公開される予定です。 ☆みなさんも、ぜひ、一度訪ねてみてください。建物は夏ごろから本格的に取り壊されるということです。 周辺はサクラ並木もあって、春は花見にいいそうです。 |
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