北近畿の話題と写真集44

平成13年(2001)7月
■モクゲンジの花 
☆6月の終わりごろ、兵庫県香住町の漁港近くで、町指定天然記念物のモクゲンジの黄色い花を撮影しました。(写真)
 モクゲンジは、ムクロジ科の落葉低木で、葉がセンダンに似ていることや、実を数珠に使うなど仏教とかかわりが深いことから「せんだん葉の菩提樹」という別名もあります。
 生えているのは、香住町一日市の岡見公園の裏山といった場所で、岡見公園の東側登り口付近です。南方系の木ですが、対馬暖流に乗って実が漂着して茂ったらしく、日本海の沿岸部にはちょこちょこみられるそうです。しかし、ここは、およそ100本もあり(道からは数本しか確認できませんでしたが・・。素人なので)、これだけ群生しているのは珍しいそうです。
 6月後半から7月初めにかけて小さな黄色い花がいっぱい咲き、梅雨のうっとうしい時季、一服の清涼感を味わわせてくれます。
 
■夏ツバキの花
☆兵庫県但東町に、夏ツバキの群生地があるのをご存じですか?。
 足利尊氏が開いたといわれる安国寺の周辺で、今のお寺の前や庭に数本(写真)あるほか、近くの谷間に1000本ほどの大群落があります。
 いまは、公園として遊歩道もありますが、350年ほど前、お寺が昔そこにあったころ植えた木が長い年月の間に増えたのでは、ということです。
 ちょっとだけ見るならお寺の前だけでもいいですが、ゆっくり群落を眺めるなら(森林浴もかねて)10分ほど歩いて谷間へどうぞ。
 花の時期は6月終わりから7月で、咲いては散り、咲いては散り、・・・。
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