「お父さん、お父さん(主人のこと)、このごろの子ども、外で遊ばんようになっとるんだって」
「えれえ時代になったなァ」
「どうしたええんだらあ」
「僕らの子どものころは、家の中にはおらなんだけどなあー。今頃だったら、海か川で釣りかなあ。ウナギ捕る仕掛けもようやったで」
「えさは?」
「海だったらシマメ(正確な名前はフナムシ?)、磯にごそごそなんぼでもおるで。川だったらミミズかなあ。釣りに使う細いシマミミズとウナギの仕掛けに入れるふっといミミズのおるドブは村の中でも違うんだけど、子どもはみんなよう知っとったしなあ」
こんな会話は、いまの子どもたちに通用しないかも知れませんが・・・
私だって、小学校5年ぐらいに、春来川(実家のある湯村温泉街を流れています)で魚を捕っておりました。
石の間に、そーっと、手を入れて、つかみ取りして、生け捕りにするんです。
釣り竿にする竹も山に切りに行って(ハチに刺されたことも)、枝を払って、スジ(釣り糸)を付けて、エサはご飯粒か小麦粉の団子で、雨降りのあとの濁った日が狙い時でした。(流れがきつく、ちょっと危ない日もありましたが・・・
釣れるのは、ウグイ(冬以外のウグイはネコマタギとも言って、猫もまたいで通るほどまずい?魚だっただろ、と主人)ですが、まあまあ、大きくて、よく引きました。
この釣りも、近所の中学生のお兄ちゃんたちがしているのを見て、同じようにしたくて、聞いて教えたもらってやったんです。
ちょっと、違うのは、私が女の子でスカート姿。私は、母に手作りの半ズボンを作ってもらって、川遊びをしました。
こんな親のせいか、息子たちも、子どものころは、外で暗あなるまで友だちと思う存分、遊んで、汗くさーなって、泥んこになって、時には、ケンカして、顔に小さな傷作って・・・野山をかけめぐって過ごしていました。
その時代、私は息子たちに「くさいでー。もっと、やさしい遊び方してえーな」「運動靴泥んこにして、明日、履いていく靴、どうするんでえなー」などとこぼしたものですが・・・。
大きくなったいま、結構、カゼもひかず、体力があるのも、しっかり外で遊んだからだらあなあ、なんて思っています。
きょうの新聞で、幼稚園に子どもが通っている保護者を対象にアンケートしたところ、帰宅後、長時間、外で遊ぶ子が少なくなっていることがわかった、とでていました。
習い事をする子どもが増えたり、親が安心して遊ばせられると感じる場所が減ったことなどが背景にあって、結果として、子どもの体力低下につながっている、と。
海や野、山がある田舎でも、いっしょだでーと孫のある近所の方も言っておられました。
外で思う存分遊ぶ、そんな子どもが、都会でも田舎でも、いっぱい見られるように、と願う「子どもの日」でした。
*きょうの写真は、我が家(民宿「木船」)から車で30分ほどの余部埼灯台で開かれた「第8回灯台まつり」のようすです。
灯台まつりでは、地元の子どもたちが、数少ないながら元気に踊って、盛り上げていました。
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ほのぼの
女将のほのぼのブログ
2008年05月05日