「懐かしいわね」
「あの頃、よく髪を三つ編みしてたわ」
こんな会話が聞こえました。
昔の暮らしや遊びをテーマに、綿や古着を使って手作りされた人形。
作っておられるのは「青梅(あおうめ)の会」の人たちです。
メンバーは、兵庫県養父市八鹿町の60歳から80歳代の主婦の方たち。
結成は1989年だとか。
人形作家、渡辺うめさん(明石市在住、97歳)の指導を受けて人形作りをはじめ、いまでも月に二回ほど集まって制作を楽しんでおられます。
手塩にかけて育てた牛と涙の別れが表現されている「牛市の朝」(写真)
「野道の詩」は、野良仕事からの帰りでしょうか、こどもを乗せたリヤカーを曳く家族連れが・・・。
「幼かったころを思い出しながらつくっています」と会長のUさんは微笑む。
素朴で、ほのぼのとした温かさ。
失いかけている何かが伝わってきます。
(「青梅の会の農村人形の作品展は6月21日まで豊岡市の県立但馬文教府ギャラリーで開かれています。およそ60点と掛け物17点が展示されています。ほか3点の作品はフォトアルバムでも紹介します)