きょうは、公立八鹿病院に、3ヶ月に一度の通院でした。
出掛けに、読んだ新聞の記事
・中国・四川省の大地震で赤ちゃんをかばって死んだ母親の「私があなたを愛していたことを忘れないで」のメール。
・赤ちゃんポスト1年、17人の預け入れ保護。
・東京都では、9人が捨てられ、保護。
・世田谷パブリックシアターで上演中の「瞼の母」。草薙剛さんが番場の忠太郎、大竹しのぶさんがその母に扮していて、若い観客の涙をさそっていること
これらの内容が、頭にこびりついてしまって、病院までの約1時間の道々、ずーと、母のことやいろいろ思い出し、考えていました。
お母ちゃんは、数え年の61歳で死んだんですが「小脳脊髄変性症」と8年間、闘い、うち、4年間は寝たきりでした。
そのころは、お父ちゃんが元気だったので、姪と母の食事作り、掃除、洗濯、動けない母をおんぶして階段を上り下りして、2階のお風呂に入れ、ベランダで日光浴させ、そのうえ、お下の世話も。もちろん、3度の食事介助も。
私は、息子たちがまだ5歳と2歳と小さく、実家も近くないため、お父ちゃんを助けてあげられなかったのですが・・・。
大変な世話をよくぞ、男であるにもかかわらず、してくれた、と感謝しています。
おかげで、「ようやっとんなる。なかなか、できんことだでー」と父は周囲からびっくりされたものです。
通院している八鹿病院では、毎日、朝9時から音楽療法士さんがピアノを弾いておられます。週3回ほどは、ボランティアの方も弾かれる日があるそうです。
木曜日は、そのお一人の弾かれる日だったとかで、
はじめに「七つの子」次に「ふるさと」「みかんの花咲く丘」「シャボン玉」、次に「おぼろ月夜」「赤とんぼ」「浜辺の歌」、最後は「夕焼け小焼け」でした。
八鹿病院に行く時は、いつも、このピアノの音を楽しみにしています。
きょうも、聞きに行くと、一人のおばあちゃんが、椅子に座って、口ずさんでおられ、隣に座った私も、いっしょに歌ってしまいました。
「兎追いし、かの山、小鮒釣りし、かの川・・・
一曲ごとに、「パチパチ」と手をたたいて、感謝されるおばあちゃんといっしょに、私も、パチパチ。
「みかんの花が咲いている 思い出の道 丘の道 はるかに見える 青い海・・・
「菜の花畠に 入日薄れ 見わたす山の端 霞ふかし
この頃になると、もう涙がポロポロでてきて、ティッシュとハンカチ、そして、手をパチパチの繰り返しでした。
聞くと、おばあちゃんは、何年も前から、パーキンソン病を患っておられるとのことで、また、よけい涙が出てきて・・・。
それに、母も好きでよく歌っていたのが思い出され、恥ずかし気もなく、泣いてしまいました・・・
帰りに、薬の受付の方が「一生懸命、聴いておられたね」って。
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女将のほのぼのブログ
2008年05月22日