「餘部鉄橋は、もう無くなったんでしょう？」と
お客さんによく聞かれます。
「いいえ、まだありますョ。ただ、架け替え工事が始まっていて、山側に、少し、工事現場ができています。それに、鉄橋が無かったら、山陰線の列車は、どうして走るんですか？」
なんて、答えております。
いろいろと、珍しい、列車さんも、走ってくれたりして、イメージの薄れた鉄橋さんを盛り上げてくれています。（春のゴールデンウイークには快速「あまるべロマン号」が運転されます。3月24日から4月6日までは特急「はまかぜ１、４号」が餘部駅に臨時停車します）
鉄橋は、下から41メートルの高さですから、駅まではギザギザの山道を登って、途中でふうーふうー、ハアーハアーです。
主人と姪と行くと、私はちょっとおいてきぼりにされます。
プラットホームに着くと、線路が上から見える場所に展望台があり、カメラマンさんたちはそれぞれ好みの場所があって、写真を撮っておられます。

展望台までの坂道は急で、靴によく磨かれて、つるつるで、草も生えていません。でも、その分滑ります。
「ふうふう、ハアハア、つるつる」
もう大変です。
でも、がんばっただけあって、そこはとてもよい眺めだし、春には桜も咲いて、列車と線路と鉄橋と桜と、遠くには海と、ほんときれいです。
鉄橋さんの山側には、こらから大きなクレーンがやってきて、工事現場らしくなると思いますが、海の方からだと、それも気にならず、まだまだ、かっこよく、立っていますよ。
＊文中の展望台は4月6日までだそうです。桜の写真は昨年のです。今年はまだ咲いていません。桜並木は今年咲くまでは切られないことになりました。鉄橋は22年秋の架け替え工事完成のあと、撤去される予定です。でも、駅側の一部分は記念に残される計画です。


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