ほのぼの「木船」だより

2005年10月26日

新温泉町に、あの鳥が・・・

前回、すごい野鳥情報と書いたのは、日本では野生のものは34年前に絶滅し、ごくまれに大陸から飛んで来る国の特別天然記念物・コウノトリの情報が飛び込んだことだ。

荒れ模様の天候だった23日、兵庫県の北西端の町、新温泉町(旧浜坂町)高末の水田で、野生のコウノトリが飛来しているのを、地元の人が見つけた。

その人は、最初、本当にコウノトリだろうか、半信半疑だったが、先月24日、豊岡で飼育されたコウノトリ5羽が大空へ放されたニュースや新聞を見たばかりだったし、大きさ、優雅さから「間違いない」と確信したという。

このコウノトリ、翌日には行方が分からなくなった。
渡りのシーズンのため、そのまま南方に向けて、移動したらしい。

コウノトリがやってきた場所は、奥まった谷があり、水田が広がっていて、立ち寄りそうな地形。ただ、えさや隠れ場所などよほど好条件が整わないと長居はしない、と専門家。

人間が見る限り、豊かそうに見える田舎の自然も、大型の鳥にとっては、ましては生態系の頂点に君臨するコウノトリにとっては、まだまだ、豊かとはいえないのだろうなあ。

オオハクチョウもコウノトリも、もう少し長居をしてほしかった、と地元の人たちは話していた。
(注・オオハクチョウは25日も城崎の湿地に顔を見せたということで、今しばらく、見られるかも。是非、越冬してほしいものです)